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パンを焼く

 昨日の夜、突然なにを思ったのか、家人が

「よし!パンを焼こう」と言い出しました。

「え? パン?」

 そもそも私にとって、パンを作るなどという発想はありません。パンは「面倒」「難しい」「時間がかかる」の三拍子そろい踏み。簡単に手をだせるシロモノものではないからです。

 それなのに、焼く? 自分で? しかもこんな夜遅くに?

 しかし、一度言い出したらきかない家人。年代物の怪しいドライイーストを探し当て、強力粉を計量し、バターを準備し、ストーブの近くで生地を発酵させ、・・・本当に作ってしまいました。(焼き上がったのは夜中ですが)

「ちゃんとパンになっている!」と驚く私に、

「だってパンだから」と家人。

 味については・・・ここでは触れないでおきましょう。ただ、レシピには記載のないオリーブオイルを入れたらしく、一口食べた瞬間、その複雑な匂いが「カメムシ!」と思ったことだけは記しておきます(笑)