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あしたの言葉

こんなに冷えているのに5月。

驚きすぎて呆然となる。

寒さと疲れがぴったり重なってしまった。

何も考えたくない時は、録画していたドラマを観る。現実逃避最初の5分。テレビの画面に集中する。ハズレだと思ったら、いさぎよく消す。

 

役者さんがどんなに素敵でも、セットがどれだけ豪華でも、物語の言葉で、観たい意欲を削がれてしまう時だ。

 

言葉の力。

今更、と自分でも思うが、言葉の力は偉大だ。

最初の5分がハズレだった時、残念な気持ちより、いつも軽いショックを受ける。

言葉って、なんなのだろうかと。

 

言葉は目で見ることができない。文字にはできるが、文字は文字でしかない。よくよく考えると恐ろしいことだと思う。

 

言葉を真剣に考え始めると、ひとり森の中に入りこんだ気分になる。暗くて深い言葉の森。行けども行けども果てしない。地図を持たずに入りこんだら最後、すぐに迷子になる。

 

心のどこかでは、いつも言葉を探している。

探す言葉は未だに見つからない。

でも、季節は春だ。

あしたは?

今はただ希望だけを持っていたい。