春を待つ

山奥の雪山はまだまだ背が高く、あちこちに健在だ。

しかも誇らしくそびえたっている。

ここは、いつもと変わらず静かだ。

 

長いコロナ禍で世界中が疲弊している中、まさかの悪夢が起きた。

目を覆いたくなるニュースの画像、耳を塞ぎたくなる爆音。映画の世界ではない、現実の世界。しかも、今という時代に。

 

既に200万人の人が避難しているという。200万人といえば、札幌の全人口より多い。想像を絶する。

 

穏やかに春を待つこの時間が、どれほど有難いことかと思う。

以前、中村哲先生の本を拝読した時、もし爆弾が降ってきたら?

空を見上げ、想像したことがある。恐ろしいことが、現実に起こっている。

 

窓の外では、スズメたちが一心にお米を啄んでいる。

新しい春が来る。

少しでも優しい風が流れますように。