
春になるといつも不思議に思うことがある。
あの雪は、おそろしいほど積もっていたあの雪は、一体どこへ行ったのか?
旅にでも出たのか? それとも、みんなで隠れんぼか?
もし隠れんぼだとしたら、気の長い話だ。新しい冬まで、ずっと息を潜めていることになる。
それは大変すぎる。考えただけでも足が痺れてくる。
などと、外の新しい緑を眺めながら、毎年のことながら、自然のサイクルの偉大さを想う。人間の存在など、とるに足らぬ。自分の小さなこだわりや、わだかまりなど、実にどうでも良くなってくる。
とは言え、日々のことは全く別の次元。悲しいかな、簡単にさらりとは流せない。
骨密度が骨粗しょう症のデッドラインだということが判明してからというもの、私の生活優先順位は一変した。
第一位に初登場した日光浴。とにかく太陽の光を浴びなければ、と。
掃除も洗濯も全て後回し。お日様がニコニコしている間に、急いで腕を出し、足を出し、でも顔はシミがこれ以上増えるとヒョウ柄になるので、日焼け止めクリームを塗り、サングラスをかけ、帽子を被る。
じっとしていること20分。この20分がなかなかの長さ。じわじわと光が体に染み込む感じを味わう。そして、カルシウムとビタミンDが入った牛乳を飲む。
どうかどうか、体の中でちゃんとカルシウムが作られますように、と。
体内の骨は、約2年で新しい骨に入れ替わるらしい。思いのほか骨の新陳代謝は活発だということを、今回初めて知った。
努力次第ではデッドラインを脱出できるかも知れない。
そんなこんなで、食生活も改善。小魚を食べる。海藻を食べる。ストレスも骨には悪いらしいので、ご機嫌も忘れずに(笑)
続けられる範囲内で努力あるのみ。
継続は・・・「骨」なり!